タイムスリップしてしまいそうな、昭和時代の感覚が蘇りそうな、魅力と見どころ満載の街をご紹介。豊島区にある椎名町です。

|椎名町ってどこにあるの?
豊島区椎名町は、実は現存しません。現在は、豊島区南長崎になっています。(椎名町駅はあります)
手塚治虫氏や藤子不二雄Ⓐ氏、藤子・F・不二雄氏など、昭和を代表するマンガ家たちが暮らしたアパート「トキワ荘」があった街です。
西武池袋線の「東長崎駅」から徒歩10分、「椎名町駅」から徒歩15分、都営大江戸線「落合南長崎」駅から徒歩8分、JR山手線の目白駅前から都バス「白61」に乗り、「南長崎2丁目」で下車するとトキワ荘通りにアクセスできます。
こうしてみると、なかなかのアクセスの良い立地にある椎名町。
完全なる住宅街でありながら、現在トキワ荘通り沿いには昭和レトロトリップを楽しめる数々の施設が点在しています。
ワクワクしかなかった昭和時代を感じに出かけてみませんか?
|トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)
椎名町を訪れる中で、個人的にイチオシなのが、「トキワ荘通り昭和レトロ館」です。

令和4(2022)年11月3日に「味楽百貨店(みらくひゃっかてん)」として整備された文化施設で、昭和20年代に建てられた戦後マーケット(市場)です。
トキワ荘通りに今日まで当時の建物が現存しています。
マーケットとは、戦後復興期に現れた、複数の店舗で構成される商業施設で、町のいたるところで目にすることができました。生活の中に定着していたお買い物のスポットで、わたしも祖母に連れて行ってもらった記憶があります。
そんな建物の2階に、昭和の暮らしが感じられる展示や、豊島区の昔懐かしい街並みを再現したジオラマ展示、昭和をテーマにしたイベントなどが開催され、昭和の歴史・文化を継承していくための取組みがなされています。


2階の小さな座敷部屋の間取りは、すごくリアルな昭和感ですし、企画展示はすごくワクワクするものもあって、度々足を運んでしまいたくなる場所です。
訪れたタイミングでは、庶民のあこがれだった「三種の神器」(電気冷蔵庫、白黒テレビ、電気洗濯機)をはじめ、レトロな家電製品や生活道具の移り変わりがわかるように紹介されていました。
なぜかこの頃の家電や生活用品って緑色が多くなかったですか?


昔の看板を見ているだけで、どんなものが流行っていたとか、注目されていたとか、生活に根付いていたとか。そんなことを感じます。
トキワ荘通り昭和レトロ館の展示は訪れるたびに面白いので訪れることをお勧めします!
建物1階にある「マンガピット」は7,000冊の漫画が楽しめるスペースで、大人500円、小・中学生250円(小学生未満は無料)で利用することができます。毎週火曜日は無料開放日です。
|トキワ荘マンガミュージアム
豊島区椎名町(現南長崎)にあったトキワ荘は、手塚治虫をはじめとするマンガの巨匠たちが住み集い、若き青春の日々を過ごした伝説のアパートです。1952年に椎名町(現南長崎)に建てられた2階建て木造アパート「トキワ荘」には、大勢の漫画家が暮らしていました。

トキワ荘自体は、昭和57(1982)年12月に解体されましたが、令和3(2020)年3月に、豊島区立トキワ荘マンガミュージアムとして生まれ変わり開館しました。忘れもしません、コロナ禍だったことを。



トキワ荘マンガミュージアムの2階は、住人であった漫画家の部屋が再現されています。
すりガラスの窓外には当時の街並みが見えて、本当に昭和のアパートに住んでいる感覚になります。共同炊事場もかなりリアルなのでぜひご覧いただきたいです。
冬場、空が暮れるのが早いタイミングで訪れると、部屋に明かりの灯ったアパートの様子も見られます。

こうして見ると、「あぁいい時代だったんだなぁ」としみじみ思ってしまいます。
夢を追いかけた漫画家たちの暮らし。ぜひ感じてみてください。
|トキワ荘通りお休み処
こちらも散策拠点として見逃せないスポット。
2013年にオープンした休憩・案内施設「豊島区トキワ荘通りお休み処」です。

昭和元年築のお米屋さんを改築した建物で、築101年と思えない建物の造りの良さ、建築技術の素晴らしさにきっと感動しますよ。トキワ荘でのリーダー格でもあった、漫画家寺田ヒロオ氏の部屋をリアルに再現した2階の展示は必見です。

ゴロンと寝ころびたい畳の座敷に、漫画家のみんなが集い飲み交わしたちゃぶ台の再現は、食器類も当時のままで、とてもリアルです。
|中華料理 松葉
そして、この地を訪れるならぜひとも立ち寄りたいお店が中華料理 松葉さん。昔懐かしい味わい、「あの頃のラーメン」が今なお食べられる貴重なお店です。
黄色いテントに赤い文字、メニューが書かれた赤いのれんが目印の中華料理店です。いかにも!という店構えもレトロ懐かしい雰囲気を感じますね。

漫画家たちが愛した昔ながらの醤油ラーメンは、〝ラーメン大好き小池さん〟の食べていたラーメンのモデルになったとも言われています。
一度はたべてもらいたい一品。

店内にはもちろん、あのマンガ家、この漫画家のサイン色紙がずらり掲示されています。見逃せませんよ。
どの場所を訪れても、「子どもの頃もう少し生活のことや街のこと知っておきたかったな。ともすれば、レジェンドたちに出会えるチャンスがあったのかも」と、夢を見てしまう昭和時代。
流行最先端のお店が立ち並ぶ街ではない場所に、人々が生き生きと暮らした、その時代を肌身で感じることができました。
いい時代でした。昭和。
|この記事で使ったカメラ
今回の記事では、数回にわたって訪れた写真を織り交ぜてお伝えしました。そんなこともあり、写り方がそれぞれに異なっています。現行販売品でないものあるので、今回はおすすめのカメラ。
フィルムライクな色合いを楽しめて狭い場所でも撮影できます
昭和レトロをテーマに撮影するなら、〝キレイに写りすぎない〟こんなカメラもいいでは。
フィルム巻き上げのようなアナログ感を楽しむデジカメ
ましかくの写真はこちらのカメラで撮影
昭和レトロの撮影も楽しんでくださいね。
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ライタープロフィール:写真家 こばやしかをる
東京都北区出身・豊島区在住
カメラ雑誌・WEB等に寄稿、撮影・プリント指導を行う他、展示・イベント、デザイン制作・企画、ディレクション、コンテスト審査員まで写真に関する幅広い活躍の場を持つ写真家。
PhotoPlus+主宰 /日本作例写真家協会(JSPA)会員/GRist/旅色LIKES Authors Expert
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